「右傾化してない」というのは「報道ステーション」での
古市氏の発言で、それを見ていたわしが「ゴー宣道場」で
指摘したんですね。
左翼が日本の現状を右傾化していると言えば、自称保守は
真ん中に戻っただけだと言います。
しかし書店を眺めれば、嫌韓本の氾濫に見られるように、
あきらかに極論的なタカ派意見が載っている本や雑誌の方が
売れてるし、「世界」などは同人誌レベルでしょう。
わしが高校生の頃は、「右手に朝日ジャーナル、左手に少年
マガジン」と言われるほど、若者のサブカル的教養が左翼化
していました。
学生運動の若者たちは、「明日のジョー」と「天才バカボン」を、
自分たちの気分を代表する漫画として熱中してました。
実はその頃の方がサブカルチャ―は大変豊かで、百花繚乱の様相
でした。
最近の若者のサブカルチャーは、ネットの嫌韓情報と、
愛国デモとヘイトスピーチが一番目立ってるような有り様だから、
精神の貧困化が進んでいます。
十数年前までは、保守論壇誌でも、浅田彰や大塚英志などが
載っていたし、紋切り型の論考ではなかったですからね。
今の右側の言論誌はネットの言説をそのまま載せただけの
プロパガンダ雑誌と言っていいほど劣化してます。
若者のネット依存と、団塊世代の隠れ転向が、現在の劣化した
右傾化言論の原因でしょう。
それしか商売にならないから、右傾化するのです。